【FCI】なんて面白い学校!FC今治高校里山校 辻校長先生にインタビュー part5
2025年6月26日
皆様こんにちは!Kanaです。
今治しまなみ通信では、「今治人」というカテゴリーをスタートしました。
とにかく今治に関係する素敵な方々を、インタビューを交えてご紹介していくという企画です。
お一人目は、県外からも注目が集まっているFC今治高校里山校の辻校長先生にお話を伺っています。
今回は辻先生のインタビューPart5!
是非最後までお読みください。
今田「入学試験はどういう形態ですか?」
辻先生「うちは入試も筆記試験はなくて、一泊二日のワークショップをやるんです。筆記試験をやると偏差値が出て、偏差値によってこのくらいならここの学校、というように振り分けられますけど、そういうのを一切やらないので本当に色々な子がいます。逆に成績で言うとオール5の子から1の子まで全部います。なので、どこかに向けた一斉授業というのは成り立ちません。英語と数学を中心に学び方も自分たちで選ぶという形をとっています。」
今田「面白そう!是非見てみたいです!」
辻先生「どうぞこの後見て行ってください。コーチにミニ講義をしてもらっている子もいれば、友達同士で教え合っている子もいれば、問題集を黙々と解いている子もいれば、AI教材をやっている子もいます。」
今田「同じ場所にはいても学び方はそれぞれなんですね。」
辻先生「そうですね。単元は今日はここという導入は最初にして、そこから学び方はそれぞれです。聴覚優位の子と視覚優位の子で入り方も違いますし皆それぞれ自分の学び方を分かっているのでそれに合わせて学んでいます。なので、不思議なんですけど英語とか数学で寝てる子がいないんです。自分で学び方を選んでいるのでそうなっているのだと思います。」
今田「どういう子が育ってほしいという辻先生の想いはありますか?」
辻先生「基本的には進路も含めて僕らは何も決めないので、大学に行きたければ行けばいいし、仕事したければ仕事すればいいと思っています。でも唯一、人生のオーナーシップを自分でちゃんと持っていける、自分で人生は変えていける、作っていけるという気持ちを持った子たちが育っていって欲しいなというのはあります。『共助のコミュニティのキャプテンを育てる』ということを掲げていますが、そういうキャプテンを育てて、全国に送り出して、その子たちがそれぞれの地域でキャプテンとなって、地道にでも社会を変えていけるような子たちが育ってほしいなと思います。」
今田「学校としてはどういう風になっていきたいですか?」
辻先生「もともとはこの学校をたてなおす、ということが入り口でしたがこの学校だけが良くなってもあまり意味がないと思っています。日本の子ども達は教育を受ければ受けるほど自分達では社会を変えられないと思ってしまっているという結果が国際的な調査でも出ていて、やはりここまでの日本の教育がそうしてしまっているのだと思います。ただその反面、コロナ禍でも成績が下がらなかったのは日本だけだったいう調査もあります。それだけ日本の教育や先生方は素晴らしいということは証明されているので、前がだめだったということではなく、時代に合わせて変えていかなければならないと思います。我々がやっていることを同じようにやってほしいとはもちろん思っていないですが、日本中に子ども達が希望を持って行けるような学校が増えたらいいな、その一つのモデルになっていけたらいいなとは思います。」
FC今治高校里山校では、エラー&ラーンを大切にしています。
辻先生曰く「やってみないとわからないし、たとえ失敗したとしても、大人から見たら失敗でも、本人からしたら別に失敗じゃないかもしれない」との事。
なるほどです!!本当にそうだなと思いました。
でもそれって生徒さんたちを信じているからこそできる事ですね。
生徒さんたちの学びは去年「学びの祭典」としてイオンモール今治新都市で発表・交流会も開催されました。一般参加もOKで、予想以上に多くのお客さんが参加。FCIの皆さんと交流を深めました。
教室にお邪魔させていただくと、本当に皆がそれぞれのスタイルで学びを進めていました。
コーチ(先生)と1対1で楽しそうに話しながら学んだり、生徒さん同士でああでもないこうでもないと話していたり。
お昼休みの時間にもお邪魔してみると、数人の生徒さんがお弁当を食べていました。「おいしそうだね!」と話しかけると「朝自分で作りました!」とのこと。
それがまた、美味しそうな色とりどりのお弁当だったのです。素晴らしい・・・!
そして何人かの生徒さんに「『今治しまなみ通信』と言います!よかったら見てください!」と名刺をお渡ししてみました。
するとある生徒さんは「ありがとうございます!すみません、僕今名刺の持ち合わせがなくお渡しできるものがなくて・・・」と。
なんたる大人っぽい文言!!!!そんな返し、私はできるようになったのは最近です。
そしてまた別の生徒さんは私がお渡しした名刺をしっかり両手で受け取り、「あ、僕こういう者です。今後ともよろしくお願いします。」と名刺を渡してくれました。
名刺には学校の名前と、ご自身のお名前、連絡先が。
「か、かわいいいいい!!!!」と思いつつ、もう名刺を持ってちゃんとそのやり取りができることにびっくりしました。
しかしそれもそのはず、皆「マイプロジェクト」を持っていて、企業や地元の方の協力を得ながら企画を動かしたりもしているのです。
私は感動しました。この歳で、こういうことが当たり前のようにできる皆さんは本当に10年後、20年後、一体どんな風になっているんだろうと楽しみでなりません。
そして、皆さんがとても可愛くてさらにFCIファンになってしまいました。
生徒の皆さんのマイプロジェクトはキッチンカー出店、今治にビーチバレーコートを作るなどさまざま。学校の公式インスタグラムでもその様子が見られるので是非チェックしてみてください。
FC今治高校里山校、今年は2年目に入り、4月には2期生が入学。
入学式はFC今治のホームスタジアムであるアシックス里山スタジアムで行われました。
なんとその入学式も生徒さんたちがプロデュース!
新2年生の皆さんが司会、映像制作、誘導、受付、式の運営を担いました。
「どうやったら新入生の記憶に残る1日が作れるか?」を一生懸命考え皆で議論し力を合わせた入学式は大成功!
そして7月には中学生と保護者の皆さんを対象としたオープンスクールが開催されるのですが、今度はこの会を1年生だけでやりきるそう!!
コーチの皆さんは介入せず、むしろ生徒さんの指示を受けて動くそう!
なんて面白い挑戦。イベントプロデューサー、ディレクター、司会業など実践しながら自分たちの学校を紹介するなんて!!本当にわくわくします。
オープンスクールは7月6日(日)10:00から14:00と、7月19日(土)13:00から16:00の2回開催。
FCIに少しでも興味がある中学生の皆さん、生の声を聴くビッグチャンスです。
行かない手はありません!是非ともご参加ください。
いかがでしたか?5回にわたってお届けしてきたFC今治高校里山校、辻校長先生のインタビュー。
私は実際に学校にもお邪魔して、先生とお話しをして、生徒さんたちとも触れ合って、こちらまで細胞が元気になるような感覚になり、心底ワクワクしました。
「遺伝子にスイッチを入れる」という言葉を岡田学園長がよく使われるそうですが、本当にそういう機会がここにはたくさんあるんだろうなと感じました。
生徒さんたちも本当に可愛くて、キラキラしていて、可能性に満ちていて、ちょっと羨ましくなるくらい!私も大いに刺激をいただきました。
今治しまなみ通信では今後もFCIの皆さんのスクールライフを追いかけたいと思いますので皆様是非チェックしてください。
最後に、FCIの皆さん、快く迎えていただきありがとうございました。
辻先生、多大なるご協力をいただき誠にありがとうございました!
Written by 編集長 今田果奈
FC今治高校里山校公式ホームページ
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