暮らしにそっと寄り添う美しさ。「伊予桜井漆器会館」で出会う、今治の伝統

2026年3月6日

今治 桜井漆器

今治にはタオルの他にも、長い歴史を持つ伝統工芸があります。

今回ご紹介するのは今治市桜井地区で生まれた、「桜井漆器」。

今治市内にある「伊予桜井漆器会館」は、とても立派な建物。

桜井漆器会館

中に入ると、艶やかな漆塗りの商品の数々が目に入ります。

黒や朱色の深みのある色合いが美しくて、一つ一つがとても魅力的。

漆器というとお正月や特別な日に使うイメージがあって、少し敷居の高いもののような気がする人も多いのではないでしょうか。

普通に洗っていいの?乾かし方は?など、他の食器と同じように扱っていいのか心配もありますよね。

そこで、お店で笑顔で接客されている、とても素敵な前代表の鳥井洋(とりい ひろし)さんに伺ってみました。

桜井漆器

「柔らかい布かスポンジで洗えば大丈夫ですよ。洗剤も、普段他のお皿を洗っている台所用のものが使えます。」と鳥井さん。

そして、「洗った後は、柔らかい布で水分を拭き取っただけでOKです。自然乾燥でも大丈夫ですよ。ただし、食器洗い機とと乾燥機は素材の木や漆を傷めてしまうので避けてくださいね。」とのこと。

なるほど、普通に手で洗って、拭いて、乾燥させれば大丈夫ということですね。

それなら日常の食卓にもこの美しくかっこいい漆器たちを使うことができそう!

このお話を聞いて私も一気に「漆器を買いたい」熱がヒートアップしました。

鳥井さんはこの時、御年81歳とのことでしたがとても見えない!

漆の良さ、利便性を店頭に立ってお客様に伝えていらっしゃるとのことでしたが、本当にこの日も来る人来る人に明るく話しかけている姿が、溌溂としていて、凛としていて、爽やかで、とてもかっこよくて、私とTakaは思わず「かっこいい方だね~」と呟いてしまいました。

せっかく考えに考えて生まれた商品を他のメーカーに真似されることもあったそうですが、鳥井さんは「まねされるくらいじゃないといかん」とのこと。

かっこいい!!!!!!!!

この仕事をしていると、こういうかっこいい人に生でお話を伺えるのが、とても嬉しいところです。

真似されて怒るんじゃなくて、むしろ、真似されるくらいじゃないといかん。肝に銘じます。

素敵な前代表

漆って、実はとても機能性が高いのです。

湿気、熱、酸に強く、抗菌性があり、軽くて丈夫。

熱いものも大丈夫だし、防腐効果や防虫効果もあります。

木でできているので口当たりもやさしくて、手に持つとほんのり温もりも感じます。

そして、使い込むほどに味が出てくるのも漆器の楽しみです。

漆器

店内には、お椀や重箱、お盆などの伝統的な漆器のほかに、現代の暮らしに合わせた器が多く並んでいます。

漆器
漆器

グラスと漆器を組み合わせた商品も素敵。

これで日本酒を飲んだり、ワインを飲んでもいいですね。

こちらはあの郷ひろみさんのご両親の結婚55周年記念の引き出物になったそう。

桜井漆器

上皇様、上皇后美智子様が使用されたものも。

こちらは高級な宝物のような作品。

漆器
漆器

ケーキ皿や小皿、カップなど、洋食に合いそうなデザインのものも多く、漆器の世界がぐっと身近に感じられます。

このティーカップ、素敵!

漆器

アクセサリーも素敵でした。

桜井漆器 アクセサリー

こちらはずっと価格をかえていないという漆塗りの箸。

美しい!

漆 箸
漆 箸

色々欲しいものがありましたが私は今回は、和菓子を置いたら素敵に映えそうな小皿と、漆のお箸を購入しました。

このお皿に和菓子を置いたり、お惣菜をそっと置いたり、想像しただけで素敵。

裏側も美しい。

漆

これを機に少しずつmy漆器、増やしていきたいです。

こちらでは漆のアート作品まであるのです。

Takaは福が来るように、と見守ってくれるこちらの漆のふくろうアートを購入。

漆器

あたたかみがあり、色味も漆ならでは。素敵ですよね。

桜井漆器の歴史は約250年も前から始まったと言われています。

漆器は日本の様々な土地で名産品としていまも作られていますが、桜井漆器の特徴の一つは「櫛指法(くしざしほう)」と言う技法で、重箱の一番破損しやすい四隅の接着部分に櫛の歯のような凹凸を作って、噛み合わせて接合するというものです。

これが頑丈で、しかも安価だということで全国で知られるようになったそう。

漆器が完成するまでには、いくつもの工程があります。

木地を整え、下地を塗り、研ぎ、そして漆を重ねて仕上げて行く。

さらに蒔絵などの装飾が施されて美しい工芸品へと姿を変えるのです。

人々の叡智が詰まった技法があり、長い歴史があり、時間と手間をかけて作られていることを知ると、一つ一つの漆器がより特別に感じられます。

店内は漆器がたくさん会ってみているだけでも楽しく、お店の装飾も和の心がそこかしこにちりばめられていて素敵です。

店内の漆器を眺めながら、「どんな料理を盛りつけようかな」と想像してみるのも楽しく、色々見ていると料理をしたくなります。

さらに、桜井漆器会館の隣には「花ぬり」というお店があります。

このお店は食器はもちろん、なんとテーブルや椅子まですべて漆づくし!漆好きにはたまらない喫茶店なのです。

私も今度はここにも行ってみたいと思っています。

今治の伝統工芸、桜井漆器、いかがでしたか?

瀬戸内の港町で受け継がれてきた伝統工芸、桜井漆器でいつもの食事時間やティータイムを少しグレードアップしませんか?

Written by 編集長 今田果奈


伊予桜井漆器会館

住所:愛媛県今治市長沢甲340-1

駐車場:あり

電話番号:0898-48-0418

ホームページ:http://www.sakuraishikki.com/index2.html

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