【今治市合併20周年】平成の大合併秘話!

2025年2月12日

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今や「しまなみ海道の玄関口」として全国的にも知られる今治市は、2025年1月16日、合併20周年を迎えました。

2005年1月16日に旧今治市と越智郡11町村の新設合併によって生まれた今治市。

この合併によって面積は約3.6倍に拡大し、人口も一時期は18万人ほどになりました。

これは全国的に見てもとても大きな合併!

実は2000年代は合併が多く、2005年は「平成の大合併」のピークの年で、全国各地で自治体が合併、新しい市が次々と誕生しました。

中にはユニークなエピソードもあるのでご紹介しましょう。

名前でひと悶着!?「南アルプス市」誕生秘話

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山梨県では2003年に「南アルプス市」が誕生。

「無難なものではなく、観光的なインパクトのある名前に」という意向でこの名前になりました。

しかし、「方角+山脈」で市の名前をつけた前例がなく、地名にカタカナを使用するのも全国的にとても珍しく、当時は「違和感がある!」と議論が巻き起こりました。

今ではすっかり定着し、ブランド力も抜群!

前例がないものは受け入れられ難いことも多いですが、時には貫くことも大切ですね。

市役所はどこ?「四国中央市」の苦悩

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今治市と同じく愛媛県で2004年に誕生した「四国中央市」。

名前の通りほぼ四国の中央に位置し、「日本一の紙のまち」というキャッチコピーもついているほど、製紙業が盛んです。

しかし、合併により役場が点在した為、市民から「市役所に行こうと思ったら間違えて別の支所に行ってしまった!」という声が続出。

地図を片手に市役所を探す人もいたそうです。

今のようにスマホも普及していなかった2004年、きっと大変だったことでしょう。

短命で終わった「南セントレア市」

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三重県の美浜町と南知多町が合併しようとした際、新市名として「南セントレア市」が提案されました。

これは愛知県の中部国際空港(セントレア)にあやかった名前でしたが、「空港は三重にないのに?」と批判が殺到!

住民投票の結果、合併自体が白紙になったのです。なんということでしょう・・・。

結果的に、今でも別々の自治体として存在しています。

「平成の大合併」から20年で大きく変化した今治市、未来へ!

全国各地で自治体が合併した「平成の大合併」!

そこには様々なドラマがありました。

その中でも大規模な合併をした今治市はこの20年で大きく変化しました。

しまなみ海道のサイクリングブームは加速し、全国からサイクリストが訪れる「サイクリストの聖地」に。

今治タオルは世界にも進出!

B級グルメの「今治焼豚玉子飯」も全国的に知名度を上げています。

近年は「住みたい田舎」としても全国トップに君臨し、移住先としても人気。

さて、これからの20年、今治市はどんな進化を遂げるのでしょうか?

未来の今治市に期待したいですね!

Written by 編集部

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