スリランカの魅力を楽しく味わう!今治市国際交流協会が”スリランカ料理教室”を開催
2026年9月28日
チリパウダーにクミン、カルダモン、そしてココナッツミルク。
普段の家庭料理ではなかなか一度に出会うことのない食材やスパイスがテーブルいっぱいに並びます。
「これ、どんな味になるんだろう?」
そんな少しの戸惑いとワクワクに包まれながら今治市総合福祉センターで始まったのが、
今治市国際交流協会による「スリランカ料理教室」。

開催されたのは、2026年9月13日(日)。
今回講師として招かれたのは、今治市で暮らすスリランカ人の「スメディ」さんです。

料理を作り、みんなで食べる。
言葉にすると、とてもシンプルなイベントです。
しかし実際に参加してみるとそこには料理のおいしさだけではない魅力がありました。
年齢も性別も違う人たちが同じテーブルを囲み、見慣れない食材を前に会話を交わす。
そして、今治で暮らす外国人からその国の食文化を直接教えてもらう。
この記事ではそんな「料理を通じて世界との距離が少し縮まる時間」となった、
スリランカ料理教室の様子をお伝えします。

今回のイベントを主催したのは、今治市国際交流協会。
1997年の設立以来、姉妹都市との交流をはじめ、
市内在住外国人との交流会や外国語講座など
市民が国際交流に触れることのできるさまざまな活動を実行。
近年では日本語学習支援をはじめとした在住外国人への支援にも力を入れています。
国際交流という言葉を聞くと、
「外国語が話せないと難しいのかな」
「少しハードルが高そう」
と感じる方もいるかもしれません。
しかし、今回の料理教室はそんなイメージとは少し違いました。
必要なのは外国語の能力でも、特別な料理の技術でもありません。
”一緒に料理を作って一緒に食べる。”
”その中で自然と会話が生まれ異国の文化を知ることができる。”
この料理教室はそんな身近な形で国際交流を楽しめるイベントとして定期的に開催されています。
一般参加ももちろん可能で、中には毎年参加している方もいるほど人気なのだとか。

今回、料理教室の講師を務めたスメディさん。
普段は今治市内で土木エンジニアとして勤務しています。
そんなスメディさんがこの日はスタッフの加藤さんとともに参加者の前に立ち、
母国・スリランカの料理や食文化について紹介しました。

まずは料理を始める前に参加者に分からないことがないかを確認しながら、一つひとつ丁寧に説明。

そしてテーブルに並んでいたのが、スリランカ料理には欠かせないさまざまな食材です。
中でも印象的だったのがココナッツミルク。

といった多様なスパイスが用意。

正直、取材していた筆者も
「こんなにいろいろなスパイスを使うんだ」
と驚いてしまうほど。
見慣れない調味料が次々と登場し、まだ調理が始まっていないにもかかわらず
どんな料理に仕上がるのか楽しみになってきます。
また会場には調理中でも確認しやすいようレシピも掲示。
初めて作る料理だからこそ参加者が迷わず楽しめるように。
そんな細かな工夫も感じられました。

説明を終えるといよいよ調理がスタート。
とはいえ、普段あまり使うことのない食材やスパイスばかりです。
参加者の中には、
「これはどのくらい入れるんだろう?」
「次は何をすればいいのかな?」
と、少し戸惑う様子も見られました。

しかし、それもこの料理教室のおもしろさの一つだったのかもしれません。
分からないからこそ隣の人に聞く。
誰かが困っていれば自然と声を掛ける。

年齢も性別も関係なく、参加者同士でコミュニケーションを取りながら調理が進んでいきます。
そしてその間もスメディさんは会場内を行ったり来たり。
手が止まっている参加者を見つけると、すぐそばへ向かい調理の様子を確認しながらアドバイスを送っていました。
普段は今治で働く土木エンジニア。
しかし、この日は自分の国の料理を今治の人たちに伝える先生です。
そんな姿を見ていると、このイベントは料理を習うだけではなく、
「今治で暮らす人同士がお互いを知る時間」
でもあるのだと感じました。

調理が進むにつれて、一品、また一品と料理が完成していきます。
そして、それと同時に会場いっぱいに広がっていくスパイスの香り。
ちょうど時刻はお昼時です。
すると参加者から、
「お腹が空いてきたね」
「早く食べたいね」
という声も聞こえ始めます。
見慣れない食材に少し戸惑っていた調理開始直後とは違い、
この頃には会場全体がすっかり和やかな雰囲気になっていました。
ちなみに筆者も完成していく料理を眺めながら、
「これは食べてみたい。」
なんて考えていたことはここだけの話。

そして、すべての調理が終わった後はお待ちかねの実食です。
今回、なんとご厚意で筆者も参加者の皆さんと一緒にスリランカ料理をいただけることに。

一口食べて、まず感じたのはスパイスの香り。
そして少し遅れてやってくる汗ばむような辛さ。
しかし、それだけではありません。
ココナッツミルクのまろやかなコクと甘さが加わり、
辛さと香り、甘みが一緒になって口の中に広がります。
日本の家庭料理ではなかなか味わうことのできない、不思議でクセになる味わいでした。
「スリランカ料理ってこんな味なんだ。」
筆者にとってもこれまであまり馴染みのなかった国の食文化が、一気に身近になった瞬間でした。
参加者の皆さん、今治市国際交流協会の皆さん、そしてスメディ先生。
おいしい料理をありがとうございました。
ごちそうさまでした。

今回、実際に料理教室を取材して特に印象に残ったのは、
「国際交流だから」
と身構えている人がほとんどいなかったことです。
見慣れない食材に驚いたり、分からないところを教え合ったり、出来上がった料理を見て笑ったり。
そこにあったのは、難しい“国際交流”ではなく、とても自然な人と人との交流でした。

今回はスリランカ料理でしたが、
これまでには韓国料理をテーマに白菜を丸ごと使ったキムチ作りを行ったり、
エルサルバドルの料理を楽しんだこともあるのだとか。
そして写真だけを見ると女性が多いイベントに見えるかもしれませんが、
実際には男性の参加者も多く見られました。
料理が得意かどうか。
男性か女性か。
若いか、年齢を重ねているか。
そんなことはあまり関係ありません。
知らない料理だからこそ、みんな同じところからスタートできます。
そして一緒に作り、一緒に食べる。
それだけで、これまで少し遠く感じていた国がほんの少し身近になります。
この日参加した皆さんにとって「スリランカ」という国は料理教室に参加する前よりも、
きっと身近な存在になったのではないでしょうか。
次は、どこの国の料理と出会えるのでしょう。
今治にいながら世界の文化に触れることのできる今治市国際交流協会の料理教室。
筆者も次回はどんな料理が登場するのか少し楽しみになりました。
興味のある方は今治市国際交流協会の公式ホームページから今後のイベント情報をチェックしてみてくださいね。
Written by でーき
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