今治で出会う、時間をまとう織物「工房織座」②

2026年2月20日

皆様こんにちは、Kana です。

前回の【今治で出会う、時間をまとう織物「工房織座」①】 に引き続き、タオルのまち・今治で、ひと味違う存在感を放つ織物工房、「工房織座(こうぼうおりざ)」を訪ねたレポートをお届けします。

敷地内のショップで出会った、ふわりと軽く、肌になじむ、大量生産とは一線を画す商品の一部を前回ご紹介しました。

今回訪れたのは、ワークショップも開催されるアトリエと、実際の商品が作られている工場。

カラフルな糸たちと歴史ある織機が存在感を放つアトリエ

アトリエは光が優しく差し込む開放的な空間で、入ってすぐに目に入るのはたくさんの糸が並ぶ壁。

創作意欲が掻き立てられそうな、楽しい雰囲気の空間!

工房織座では糸の太さや撚り(より)、素材の組み合わせでの表現を大切にしていて、綿や麻、ウールなどの天然素材の風合いを最大限に引き出すように設計されます。

そして何より目が行くのはアトリエ内置かれている「足踏み織機」。

工房織座

約130年前から存在するとても希少な足踏み織機で、触っていいのかなと思うような重要文化財のような雰囲気があります。

しかし、なんとワークショップでは実際にこれを使って織物作りを体験することができます!

ストールを作ったりキッチンクロスやコースターを作ったりできるそう。

工房織座

どんなデザインにしよう、長さはどうしようと迷うお客様も多いのだとか。

スタッフの皆さんが相談に乗りながら一緒に進めてくださいます。

今回、工房織座の工場長、青野宗三さんにアトリエと工場をご案内いただきながらさまざまなお話を伺いました。

青野さんに教わりながら、Takaも少しだけ体験させてもらいました。

工房織座

実は自分で蚕からシルクを作っているTakaは筋がいいと褒めていただき、私も負けじと挑戦するのですがTakaほどはうまくなく、何度か踏み込むうちにコツをつかんでいきました。

意外に怖がらずに思いっきり踏むことが大切!

踏んだ時に、糸をわたしてくれるシャトルがちゃんと飛んでいかないとだめなわけです。

昔の人と現代の日本人の体型が違うということで、扱いやすいよう工夫も施されていました。

工房織座

やってみるとこれは面白い、私もワークショップに参加してみたいです。

100年以上前の歴史ある織機から生まれる、風合いある織物

工房織座

工場見学では、旧式のシャトル織機が今も現役で稼働している貴重な様子を見せていただきました。

さきほどのアトリエの織機もそうですが、工房織座では古い織機が大活躍しています。

あの豊田佐吉が考案した「Y式織機」。

代表の武田正利さんがみつけ、動かなくなったY式織機を4台持ち帰り、すべての部品を分解、使える部品を一から組み立て直しました。

そこからまた改良を重ねできあがったのが、世界中で工房織座にしかない「着尺一列機(きじゃくいちれつばた)」です。

唯一無二の機械で作られる商品は、出来上がりも唯一無二の風合い。

工房織座

高速機では出せない柔らかな風合いはこうやって作られているのかと、見入ってしまいました。

こちらは指示書のようなもの。

この紙の指示によって織りが進んでいきます。なんだか楽譜みたい。

工房織座

織りあがった生地を製品に仕立てる工程もとても丁寧で、さまざまな角度で気を配って「長く使える一枚」が出来上がっていきます。

今治と言えばタオルの産地として有名ですが、その技術の基盤の上に、そして古き良き機械と共に、織物の新たな魅力を引き出し、新たな分野を切り開く工房織座。

生み出す商品は通気性や保温性にも優れた類を見ない織で、ものづくり日本大賞経産大臣賞、グッドデザイン賞など数々の賞も受賞しています。

今治

今回ショップで商品を見て、アトリエで元祖織機に実際に触れ、お話を伺い、工場で織の現場を拝見して、それぞれの商品の背景にある作り手の思い、かけられた時間、商品が醸し出すあたたかみの理由を、身をもって感じることができました。

今後もどんな商品が生まれるのか、楽しみにしています!

工房織座の皆様、ありがとうございました。

Written by 編集長 今田果奈


工房織座

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