海と山の恵み!今治の名物郷土料理5選
2025年1月15日
海と山の両方の恵みを受ける今治市。
海の幸、山の幸両方豊富な今治の絶品郷土料理や名産品の数々から、特に食べてほしい料理を厳選し、ご紹介します。
いぎす豆腐は、愛媛県今治市の特産品で、伝統的な豆腐料理です。
いぎす(イギス)は海藻の一種で、そのいぎすと生大豆の粉を出汁で煮溶かし、寒天のように固めて作ります。
何も入れず、シンプルに高野豆腐のようなものもあれば、エビや人参、キクラゲ、枝豆などの具を入れたものもあります。
具の入ったいぎす豆腐の見た目はまるで和製テリーヌ!見た目も美しいです。
なめらかで口当たりがよく、今治の地元の人々に長く愛され続けているソウルフード。
小さな子供から高齢の方にまで幅広く人気です。
今治出身の人が地元に帰ってきていぎす豆腐を食べると「帰ってきたなぁ」としみじみ感じるような、「地元の味」だそう。
低カロリーながら、たんぱく質やミネラルも豊富に含んでいるので体にもいいですね。
今治では法事の時に出ることも多かったり、惣菜としてはもちろん、お酒のあてにも人気だそうです。
愛媛県の名物料理として有名な鯛めし。でも、同じ愛媛県の中で「鯛めし」と言っても、地方によって違いがあることをご存知でしょうか?
宇和島市(南予)で鯛めしといえば、タレにつけ込んだ鯛の刺身を、薬味といっしょにご飯の上にかけて食べるものを指します。
そして今治市(東予)や松山市北条(中予)の「鯛めし」は、鯛を一尾まるごと土鍋や釜に入れて炊き込んだものを指します。
この鯛めしが絶品!筆者は初めてこの鯛めしを食べた時から、すっかり鯛めしのファンになってしまいました。
新鮮な鯛、昆布、塩、醤油などの調味料と米を入れて炊き込むと、匂いを嗅いだだけで食欲が増進!
炊き上がったら鯛の身と炊き立てあつあつのご飯を混ぜて食べます。
鯛の旨味、昆布の出汁などが合わさって、悶絶する美味しさ。
何杯でもおかわりしたくなるほど・・・。
今治市沖の来島海峡で育った鯛は、速い潮の流れによって身がしまって弾力があるそう。
今治に来たら、是非とも食べていただきたい一品です。
日本7大ご当地焼き鳥をご存知でしょうか?
北海道の美唄、同じく北海道の室蘭、福島県の福島、埼玉県の東松山、山口県の長門、福岡県の久留米、そして我らが愛媛県の今治。
それぞれの地方色豊かな焼き鳥の中で、今治焼き鳥はどんなものかというと、串に刺さっていないのが大きな特徴です。
海で働く人が多い、海の街今治で料理の提供時間を短くするために生まれた料理だと言われています。
鉄板で押しつぶすように焼くので、余分な油が出て、皮はパリッとし、中にぎゅっとジューシーさが詰まった焼き上がり。
このパリッとした皮に魅了される人が多いです。
味付けも様々なので、複数のお店をはしごして食べ比べをするのもいいですね。
名前を聞いただけでお腹が空いてくる今治名物、「焼き豚玉子丼」。
その名の通り、ご飯の上に焼き豚と玉子がのっていて、そこにタレやソースがかかったシンプルなものです。
でもこれが一度食べるとやみつきになってしまう美味しさで、過去には西日本のB級グルメの祭典で1位になったこともあるほど。
焼き豚玉子丼は今治に昔あった「五番閣」という中華料理店でまかない料理として出されたのが始まりの、正真正銘地元のソウルフードで、誕生したのはもう50年以上も前。
長きにわたって人々に愛され続けています。
今治市内でもこの焼き豚玉子丼を出しているお店は非常に多く、店によって味付けが少しずつ違うので、こちらも食べ比べてみると面白いです。
鶏を食べることが多く、鶏料理が豊富な愛媛県ですが、300年前に今治で生まれ、今も人々に愛され続けているのが「せんざんぎ」です。
全国的に食卓で人気の鶏の唐揚げの原点ともいわれています。
鶏肉に下味をつけ揚げたせんざんぎはカラッとした表面で中はジューシー、そして下味が付いているのでご飯のお供にも最適で、子どもから大人まで幅広く人気の郷土料理。
お弁当にも、普段の食卓にも、集まりの際の食事にも、あらゆるシーンで登場します。
江戸時代に、キジを揚げ物にして食べたことが始まりで、今は鶏のさまざまな部位を骨付きのまま揚げるのが主流です。
鶏を丸ごと千のように斬るため「千斬切(せんざんき)」と言われるようになったという説もあります。
また、鶏ではなく鯛を使い、唐揚げにした「鯛ざんぎ」も今治の郷土料理として親しまれています。
いかがでしたか?瀬戸内海に面した今治市。
穏やかな海で育った海の幸と、豊かな丘陵地で育まれた山の幸、両方を携える今治では昔から様々な郷土料理が生まれてきました。
今回はその中からほんの一部をご紹介しました。
新鮮で、自然の恵みをいっぱいに受けた食事は身体を元気にしてくれて、心も元気に!エネルギーチャージできます。
景色も美しく、人は温かく、自然がいっぱい、美味しいものいっぱいの今治に一度足を運んでみませんか?
Written by 編集長 今田果奈
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